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サブスクビジネスの仕組みを解説!2022年注目のサブスクは?
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サブスクビジネスの仕組みを解説!2022年注目のサブスクは?

Doorkeeper スタッフ
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2023年2月3日

動画・音楽配信だけではなく、アパレルや花など分野を問わずに広がるサブスクリプション。 今後もますます参入企業の増加が想定されるビジネスモデルですが、具体的な始め方やメリット・デメリットを知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、そもそもサブスクリプションビジネスとは?というところから、サブスクリプションサービスの提供を始めるにあたって必要な準備まで解説します。

また、イベントやセミナーなどのサブスクビジネスの運営に役立つツールも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

サブスクビジネスとは

サブスクビジネスとは

サブスクリプション(subscription)とは、予約購読や定期購入・継続購入を指す言葉です。

ストック型ビジネスという顧客と契約を結び安定し収入を得ることができるビジネスモデルの一種です。

ストック型ビジネスの例として、不動産業や会員制ジムなどが挙げられます。

フロー型との違いは?

ストック型ビジネスモデルと比較されるのがフロー型ビジネスモデルですが、フロー型ビジネスモデルの例として小売業が挙げられます。

つまりサブスクリプションなどのストック型や資金蓄積型と違い、フロー型は一回きりの売り上げが発生するビジネスのことを指します。

サブスクの特徴

サブスクリプションビジネスの特徴は、上記に示したように定期的・継続的にサービスを提供し、対価として設定した料金を請求するという点です。

たとえば、身近な存在になりつつある動画・音楽配信サービスなどでは、毎月の料金を支払うことであらゆるコンテンツを視聴できますよね。

一方で、料金を支払うのをやめる、つまり解約するとすべて・あるいは一部のコンテンツを視聴できなくなります。

このように、買い切りとは異なり毎月料金を払わなければならないサブスクですが、定額で使い放題というサービスも多いため、その利用率は増加中です。

参考:ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違いとは?実例とともに分かりやすく解説

2022年注目のサブスクリプションサービス3つ

2022年注目のサブスクリプションサービス3つ

サブスクリプションビジネス振興会の開催する「日本サブスクリプションビシネス大賞2022」から3つのサブスクリプションサービスをご紹介します。

1. YAMAP (ヤマップ)

YAMAP

登山アプリのヤマップを使うと、電波のない場所でもすぐに自分の現在地を知ることができます。

使い方は簡単で行きたい山の地図を事前にダウンロードして山に登るだけです。

道中に撮った写真などをヤマップに保存して家族や友人に共有したり、自分だけの登山記録を作成したりすることができます。

また、ヤマップのHPはオススメ登山コースや登山に関する面白い情報を配信していたり、ヤマップの運営する登山・アウトドア用品のセレクトショップも利用可能であったりと登山好きが楽しめるコンテンツが豊富にあります。

さらに、アプリの利用料はなんと無料です。

無料で利用する場合は、1ヶ月にダウンロードできる地図の枚数には制限があるようですが、プレミアム会員になれば無制限で山の地図がダウンロードできたり、3Dの山の地図を使うことができるようです。

参考:YAMAP

2. mederi Pill (メデリピル)

mederi Pill

メデリピルは、オンラインピル診療サービスです。

生理に悩む女性と産婦人科医がメデリピルを通してマッチングすることができます。

メデリピルは、ビジョンとして「より女性が生きやすく暮らしやすく、働きやすい社会にむけて。」を掲げています。

そのビジョンの通り、メデリピルのサービスを利用することで産婦人科への行きづらさやピルを服用することに対する不安などを手軽にオンラインで解決することを可能にしています。

日本でのピル普及率は2.9%と諸外国と比較するとかなり低いです。

原因の一つとして、ピルや性に関する正しい情報を得る機会が少ないことが挙げられるでしょう。

メデリピルは、オンライン診療サービスを通してより手軽にピルの服用という選択肢を日本の女性に与えることができる革新的なサービスと言えるでしょう。

参考:日本と海外では違う!?低容量ピルへの理解と捉え方
参考:mederi Pill

3. レジャパス

レジャパス

レジャパスとは、温泉・レジャー・エンタメの定額制サービスです。

月額1,980円 (税別)で温泉、サウナ、遊園地、ボーリングなどのエンタメ施設を好きなだけ利用することができます。

プランは、利用者の都合によって選べるようになっている上、月額だけでなく年額のプランも用意されています。

平日の仕事終わりに温泉や美術館に行くという楽しみ方もできるため、プライベートがより充実すること間違いなしです。

エンタメ施設によく遊びに行くという方は、簡単に元が取れる定額制サービスではないでしょうか。

参考:レジャパス

サブスクリプションサービスの利用動向

2022年 定額制音楽配信サービス利用動向(ICT総研調べ)

実際に、ICT総研の実施した2022年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査では、2022年時点で46.2%がサブスクリプションの音楽配信サービスを利用していると回答しています。

2020年の結果と比較すると利用者は13.7%上昇しています。

また、矢野経済研究所による2022年サブスクリプションサービス市場に関する調査によると、2021年度のサブスクリプションサービス国内市場規模は前年度比10.6%増の9,615億円にまで達しています。

さらに、2024年度にはその市場規模は1兆 2,422億円に達すると予測されています。

今後もサブスクビジネスの利用率は増加していくと思われる、今注目のサービスなのですね。

参考:サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2022年)
参考:2022年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査

サブスクリプションビジネスモデルのメリット

サブスクビジネスの分野は動画・音楽配信サービスのみならず、アパレルやジム、車、オンラインサロンなど幅広く展開されています。

このように多様なジャンルでサブスクが浸透し始めている背景には、事業者側と利用者側の双方のメリットが大きいという点も挙げられるでしょう。

本項目では、サブスクリプションビジネスのメリットについて、事業者・利用者の両方の視点から解説します。

サブスクリプションビジネスモデルのメリット:事業者側

サブスクリプションビジネスモデルのメリット:事業者側

サブスクリプションビジネスの事業者側のメリットには、以下のようなものがあります。

事業者側のメリット①収益の継続性

ユーザーが順調に増え、解約が発生しなければ継続して利益を得られるのがサブスクリプションビジネスのひとつのメリットです。

サブスクでは、売り切り型のビジネスモデルとは異なり、商品が売れた時ではなく、継続してサービスが利用されている場合に収益が発生します。

さらに、上記のことから今後の収益も試算しやすいという点もメリットです。

事業者側のメリット②新規顧客を獲得しやすい

サブスクには、新規ユーザーを獲得しやすいという面があります。

理由としては、手軽に試しやすいことなどから利用者側のメリットがあるためです。 買い切りの場合、消費者は本当にその商品を購入すべきか比較検討してから購入します。

しかし、サブスクであれば一度試してみて継続するか決めるということも可能なため、比較的新規顧客が獲得しやすいと言えるでしょう。

事業者側のメリット③サービス改善を図りやすい

ユーザーデータを活用したサービス改善を図りやすいのも、サブスクリプションのメリットのひとつです。

長期的に顧客と関係を構築する中で、どのような属性のユーザーがサービスを継続しているのか、などのデータを収集しサービス改善に活かせます。

サブスクリプションビジネスモデルのメリット:利用者側

サブスクリプションビジネスモデルのメリット:利用者側

サブスクリプションサービスにおける利用者側のメリットには、以下のようなものがあります。

利用者側のメリット①初期費用を軽減できる

サブスクを利用すれば、利用者は初期費用を軽減できます。

特に、高額な機器やソフトウェアなどの購入におけるハードルが高い物などに対しては、サブスクで利用することで初期費用を押さえつつ使用感を試すことも可能です。

利用者側のメリット②好きな時に始められる・解約できる

好きな時に始められる・解約できるというのも、サブスクのメリットです。

サブスクの中には初月無料というサービスも多く、さらにほとんどがインターネット上で簡単に始められます。

また、解約やダウングレードも自分のタイミングで行えるサービスが多いため、使う時はサブスクを利用し、不要な時期は解約しておくということもできるのです。

利用者側のメリット③使うほどお得に感じるものが多い

使えば使うほどお得なものが多いというのも、サブスクのメリットと言えるでしょう。

使い放題を売りにしているサブスクサービスも多く、定額で好きなだけ利用できるのはユーザーにとっては魅力的ですね。

「視聴したいコンテンツをすべて購入したらこの金額」というのを気にせず定額で楽しめるという点をお得に感じるユーザーは多いのではないでしょうか。

サブスクリプションビジネスモデルのデメリット

多くのメリットがあるサブスクリプションビジネスモデルですが、参入企業の中でも撤退を余儀なくされるケースがあります。

理由として挙げられるのが、以下で解説するサブスクリプションのデメリットです。

サブスクリプションビジネスモデルのデメリット:事業者側

サブスクリプションビジネスモデルのデメリット:事業者側

サブスクリプションビジネスの事業者側のデメリットには、以下のようなものがあります。

事業者側のデメリット①収益化までに時間を要する

事業者を悩ませる大きなデメリットの一つは、収益化までに時間を要することです。

一般的に、売り切りモデルであれば仕入れた・開発した商品を提供すればその分の利益がすぐに発生します。

しかし、サブスクリプションで提供する場合は、設定した月額料金しか収益になりません。

つまり、初期費用を回収し収益化するまでには時間がかかってしまうということです。

このように、収益化に時間がかかるビジネスモデルを継続していくためには、それに耐えうる体力や顧客との関係構築が必要になってきます。

事業者側のデメリット②多くの先行投資が必要な場合がある

サブスクリプションサービスを成功させるためには、集客のための広告費やシステム構築のための費用も必要になります。

収益化にも時間がかかる上、システムや広告費、初月無料などのキャンペーンにかかる費用など、先行投資が多くなるケースがあるのです。

事業者側のデメリット③解約を防ぐ工夫や改善が求められる

顧客数が増えてきて、安定した収益を得られるようになっても、解約を防ぐための工夫や改善が求められます。

売り切りのモデルとは違い、アップデートなどを重ねなければ、利用者が離れてしまうことが想定できるのです。

特に近年、利用者がサブスクの取捨選択を行う傾向が強まってきています。

日本経済新聞の分析によると、「サブスク貧乏」にならないよう、増加したサブスクサービスの選定・解約をする利用者が増えています。

このような消費者の解約を防ぐために、競合や顧客の分析が欠かせません。 サブスクは、継続的な収益を得られる一方で、継続的なサービス改善が求められるのです。

参考:「サブスク疲れ」進む選別 (日本経済新聞)

サブスクリプションビジネスモデルのデメリット:利用者側

サブスクリプションビジネスモデルのデメリット:利用者側

サブスクリプションサービスにおける利用者側のデメリットには以下のようなものがあります。

利用者側のデメリット①利用していなくても料金が発生する

サブスクは、サービスを利用していなくても解約しない限り料金が発生してしまいます。

多くのサブスクサービスは自動更新のため、利用者からすると、無駄にお金を支払ってしまった、と損をした気持ちになるでしょう。

利用者側のデメリット②自分が使わないものも含まれているケースがある

サブスクサービスの中には、自分が使わない物も含めて提供されているケースがあります。

すべて使うわけではないけれど一部のサービスをたくさん使うから納得している人もいれば、使わない物が含まれていてこの料金だと高く感じる……という人もいるでしょう。

利用者側のデメリット③複数のサブスクを契約していると支払いがかさむ

事業者側のデメリット③解約を防ぐ工夫や改善が求められるでも話題にした「サブスク貧乏」ですが、近年はさまざまなサブスクサービスを契約しているために月々の支払いがかさんでしまう人も多いようです。

使わないサービスの解約を忘れていて気づいたら合計金額が大変なことになっていた、ということもあるのがサブスクのデメリットとも言えます。

サブスクリプションビジネスを始めるには?

サブスクリプションビジネスモデルのメリットやデメリットを理解した上でサービスの提供を始めたい場合、提供内容や戦略を決める他にも必要なことがあります。

それは、サービスを提供するためのシステムの準備です。 サブスクリプションサービスはインターネットを介して提供されることも多く、その場合管理から運営まで行えるシステムが必要になります。

サービス提供開始に必要なシステムの準備方法2つ:

サービス提供開始に必要なシステムの準備方法2つ:
  1. 自社で開発する

  2. プラットフォーム・ツールを活用する

1. 自社で開発する場合

・自由に構築できるためカスタマイズ性に優れている
・開発期間や初期費用が大幅に発生してしまうという

2. ツールを活用する場合

・ツールを活用する場合は自社開発と比較して自由度は劣る
・準備期間をそれほどかけずに始められる

どちらの方法でシステムを準備するかは、提供したいサービスの内容や自社の状況に合わせて決定するとよいでしょう。

イベントやセミナーのサブスクリプションビジネスにおすすめのツール

イベントやセミナーのサブスクリプションビジネスにおすすめのツール

ここまで読まれて、サブスクビジネスを始めたいと思われた方、Doorkeeper初めてみませんか?

Doorkeeperはコミュニティの管理からイベント・セミナー開催までをサポートするサービスですが、定額課金機能を使って支援者から月額課金を募ることもできます。

さらに、会員ランクや金額・請求のサイクルまで設定可能です。 たとえば、オンラインサロンなどを開設して月額料金を設定し、定期的に情報を提供するというサブスクリプションビジネスもできます。

また、ウェブ上で開業する場合に便利なのが、クラウド郵便サービスです。

クラウド郵便を使えば、世界中どこにいてもスマホやパソコンから郵便物を確認・管理することができます。

さらに、クラウド郵便サービスの MailMate であれば、法人登記用の住所も借りることができます。

まとめ:サブスクのメリットやデメリットを押さえてビジネスを成功させましょう

サブスクリプションビジネスは、その安定性や収益の継続性から参入企業も増加傾向にある魅力的なビジネスモデルです。

ポイントを押さえて戦略を立て、顧客と中長期的な関係を築くことでビジネスを成功させましょう。

また、イベントやセミナーなどのサブスクリプションビジネスを行いたい方は、便利なツールであるDoorkeeperもぜひお試しください。

Doorkeeperでは、申し込み機能、メンバー管理、出欠管理などイベントを主催するために役立つ機能を豊富に提供しています。

Doorkeeperでコミュニティやイベントを運営すれば、参加者の管理や受付、支払いの管理などがぐっと簡単になり、これまで手間や時間がかかっていた作業をスムーズに実行できます。よりよいイベントの運営のため、Doorkeeperを使ってみませんか?


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