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ピッチイベントとは?役割・目的・開催方法をわかりやすく解説します!

Doorkeeper スタッフ
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2022年8月26日

「ピッチイベント」とは何でしょうか。初めて聞く言葉ですね。

「ピッチ」という言葉はいろいろな意味を含んでいますが、ビジネスシーンで「ピッチ」と使われる場合は、プレゼンテーションより短い時間で端的な説明を行う事や、その催し自体を指す場合が多いです。ですので、「ピッチイベント」は多くの人が集まって、ピッチを行うイベントということになります。

こちらの記事をご覧になっているということは、何かしらピッチイベントに関わる業務を任されたり、「ピッチって周りの人がよく言ってるけど何なんだろう。」と思って調べてみた方かもしれませんね。

当記事ではピッチイベントの概要から、ビジネスシーンでの役割まで解説しておりますので、さらっと知識を得ていきましょう。

ピッチイベントとは?ビジネスシーンでの役割はどんなもの?

「ピッチ」は米国シリコンバレーで発祥した言葉

ピッチイベントの発祥は?

ビジネスシーンで「ピッチ」という言葉が使われるようになった経緯としては、米国シリコンバレーで発祥した「エレベーターピッチ」の略からピッチに転じたと言われています。

「エレベーターピッチ」とは、エレベーターに乗ってから降りるまでの短い時間内で完結するような、要点を押さえたプレゼンの事です。もちろん、実際はそんな極端に短い時間ではありません。

みなさんが想像するものと同じく、ピッチデック(Pitch Deck)と呼ばれるスライドを使って、会社概要や事業計画などを解説するやり方がほとんどです。

通常のプレゼンテーション(プレゼン)が30~60分くらいだとすれば、ピッチはそれよりも短く、最短1分程度のものもあれば長くて20分程度で、そこはピッチイベントのルールによって異なります。

ピッチイベントの役割は投資を募る&認知度向上

IT業界やスタートアップ向けにピッチイベントが行われています。一般的なピッチイベントは、資本がないスタートアップが投資を募ったり、認知度向上を目的に行われるものです。

投資をしてもらうなら、長い時間でしっかりと説明をした方が良いんじゃないか。と思ってしまいますが、業界の専門的な話をその分野に触れたことがない人へ説明しても、あまり受け入れられません。

短い時間でわかりやすく要点を伝える技術は、難易度の高い作業です。ただ、それはビジネスマンが営業するにあたって必要なスキルにも思えます。

投資家からすると、投資先の企業を選別する際に多くの企業が端的に要点を伝えてくれる方が、興味のある企業にアプローチして「もっと詳しく話を聞きたい」と思うのかもしれませんね。

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ピッチイベントを主催する目的は?

ピッチイベントの目的は?

オープンイノベーションを生むために、人の繋がりを増やす

前章でピッチイベントの目的は、投資を募ったり、企業の認知度の向上とお伝えしました。それから視野をさらに広げれば、「人の繋がりを創出する場」としての役割があります。

資本がない企業と投資家をマッチングしたり、技術やアイデアがあるスタートアップと資本やノウハウを持つ大企業をマッチングさせるなど、オープンイノベーションを生む機会を提供しているのです。

よく言われるのが、大企業は資本力があるけどスピードが遅く、ニッチな分野には弱い。逆にスタートアップのような小規模で身軽な企業だと意思決定も早く、大企業がやらないようなニッチな分野が得意です。双方の弱点を補完できれば、新しいサービスが誕生しやすくなります。

日本はベンチャー企業へのサポートや投資の文化が無いと言われてきましたが、このようなピッチイベントを通じて、スムーズにベンチャー企業が成長できる仕組みが確立されるといいですね。

民間企業や官公庁がピッチイベントを通してベンチャー企業&起業サポートの役割

民間の大企業が主催しているピッチイベントは、スタートアップと呼ばれるベンチャー企業との繋がりや、大企業が持っていない切り口でのビジネス展開を模索する目的であることが多いです。また、顧客獲得のためにピッチイベントを開催する企業もあります。

官公庁の場合は、長い目で見れば税収アップや雇用の創出という目的もあると思いますが、日本企業の国際競争力の強化を目的としていることもあるでしょう。昨今は、政府が予算を割いてベンチャー企業へのサポートを拡充していく方針であり、地方自治体でも起業サポートやピッチイベントが行われています。

有名なピッチイベントのご紹介

Morning Pitch Event

デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社と野村證券株式会社が主催しているMorning Pitchは、2013年の1月に始動すると、これまで述べ1900社以上の企業が登壇してピッチを行ったそうです。

毎週木曜日の朝7時から開催されているようなので、聴衆も相当な熱量だと見受けられます。

過去の実績としては登壇後にIPO(新規上場)した企業は50社以上にのぼり、日本を代表する名だたる大企業が参加して、ベンチャー企業を発掘するために目を光らせています。

朝7時開催にもかかわらず各回ごとに200~300名の聴衆が集まるようで、日本を代表するピッチイベントの一つですね。

  • Keidanren Inovation Crossing(KIX)

言わずと知れた経団連が2019年から主催するピッチイベントです。

22年6月8日の第10回では、スタートアップおよび大企業から総勢70名が参加したとの事です。

コロナ禍の2020年はオンラインで実施したようですが、直近の第10回では東京・大手町の経団連会館で開催され対面でのリアルイベントとなっています。

交流や商談の場としてはもちろん、経団連のピッチイベントに参加したというだけでも、箔がつく感じがしますね。

HVC KYOTO

Kyoto Research Park

2016年に始動したHVC KYOTOは、日本貿易振興機構・京都府・京都市・京都大学などと共に企画運営しているヘルスケア分野に特化した英語ピッチイベントです。

国際色豊かなピッチイベントで、22年7月に開催された7回目の当イベントでは、7カ国23社から選抜されたファイナリストが登壇したとの事で、当該分野ではハイクラスなピッチイベントとなっています。

これからは東京だけでなく、全国でもこのような特色あるピッチイベントが増えていくかもしれません。

定期開催は一つのキーポイント

代表的な上記のピッチイベントを見ても、毎週あるいは数ヶ月単位で定期的に開催しています。

継続的にイベントを開催することで、参加者側としてもイベントの存在を知ってから「次回イベントはスケジュール的に難しいけど、その次には参加できるように準備しよう」と計画を立てやすいはずです。

また、どのような準備が効果的なのか、情報を求めて過去の登壇者を尋ねる企業もいるかもしれません。イベント内だけでなく、ピッチに登壇したということで、外での繋がりが増えることも考えられます。

どうしてもイベントというのは、単発で繋がりが途絶えてしまいがちです。過去の登壇者でも、この企業とマッチングすればイノベーションが生まれそう。という主催者側が仲人的な立場でサポートできれば、もっと繋がりを増やせますね。

もし、長期的なコミュニティを形成してピッチイベントを運営していきたいと考えるなら、Doorkeeperに代表されるイベント管理システムを活用するのがオススメです。

過去の登壇者とのコミュニティも作りながら、メッセージのやり取りや、イベント運営までスムーズに繋がりを構築してオープンイノベーションを起こしていきましょう。

まとめ

短い時間で端的に要点をまとめるピッチイベントは、オープンイノベーションを起こし、日本経済を再興する種のような存在です。

種を育てるには、良質な土壌だけでなく水や光が必要となります。

主催者や登壇者、聴衆として参加する投資家や関係者の方がそれぞれ繋がることで、スタートアップの種が立派に育つ可能性は高まるでしょう。

定期的なイベント開催やそれに係る事務作業など、主催者としては簡単ではありませんが、Doorkeeperのようなイベント管理システムを上手に活用すれば、メッセージのやり取りや当日の入場をQRコードでチェックインできるなど、イベント運営を効率化できます。

有名なピッチイベントを参考にして、ユニークなピッチイベントを主催してみてくださいね。

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Doorkeeperでコミュニティやイベントを運営すれば、参加者の管理や受付、支払いの管理などがぐっと簡単になり、これまで手間や時間がかかっていた作業をスムーズに実行できます。よりよいイベントの運営のため、Doorkeeperを使ってみませんか?


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