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ライトニングトークとは?テーマ例・資料作成・話し方のコツを解説

MADOKA ISHIHARA
MADOKA ISHIHARA

21 Aug 2023

(※この記事は、2023年8月1日に更新されました。)

「ライトニングトークって何を話せばいい?」

「人前で話すのが苦手でもライトニングトークを成功させるには?」

「一体どんなメリットがあるの?」

上のような疑問をお持ちの方に向けてこの記事は書かれています。

本記事では、ITカンファレンスやエンジニア勉強会などでよく行われる「ライトニングトーク(LT)」とは何か、テーマ例、メリット、話し方のコツ、資料作成のコツなどを解説いたします。

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ライトニングトークとは「電光石火のようなプレゼン」!

ライトニングトークとは「電光石火のようなプレゼン」!

ライトニングトーク(Lightning talks)は「LT」と略されることもある、短いプレゼンテーションのことです。

IT業界でエンジニアを中心に広まった手法ですが、近年では他の分野でも取り入れられるようになってきました。

ライトニングトークの参考動画は、こちらの動画をご覧ください↓

[embed_youtube]https://youtu.be/Hem4ya8J3i0[/embed_youtube]

引用:ライトニングトーク大会『みんなに自慢したい無駄開発』【技育祭2020】

このライトニングトークは、発表時間3分で「みんなに自慢したい無駄開発」を紹介するというものです。

審査基準は、1.開発したプロダクトのユニークさ、2. 開発したプロダクトへの愛、3.使用している技術の工夫度合い、4.発表のうまさです。

お気づきのように、プロダクトだけが審査基準ではなく、ライトニングトークのうまさについても審査基準に含まれています。

初心者でも参加しやすいのが特徴


ライトニングトークの持ち時間は基本的に3分~5分程度で、一般的なプレゼンテーションよりも短いのが特徴です。

「ライトニング」は英語の「lightning(電光石火、稲妻、稲光)」からきており、「電光石火のように素早く終わるプレゼンテーション」を意味しています。

そのためプレゼンテーションに慣れていない初心者でも、比較的参加しやすいといえるでしょう。

エンジニア・IT関係のイベント内でよく行われる


ライトニングトークは2020年頃、プログラミング言語のカンファレンスで始まりました。

その後、エンジニア勉強会などのIT関連イベントを中心に広まってきたのです。

一般的なイベントの場合は、発表者が専門家やベテランに限られます。

一方でライトニングトークの場合は、若手の発表する場としても活用できるでしょう。

そのため全体の参加者意識の向上につながるとともに、発表者にとっては他の参加者に自分のことを知ってもらう機会にもなります。

参考:ライトニングトーク(LT)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words

特に細かいルールはない


ライトニングトークでは話をするだけでなく、あわせてスライドも使うのが一般的です。

また持ち時間が短く、時間が来たら強制終了となるケースも多いため、要点を手短に伝えるのがポイントといえるでしょう。

ただ、ライトニングトークに決まったルールや形式はなく、イベントごとにトークテーマも異なります。

自分の業務に関するテーマを扱うだけでなく、自分の趣味や好きな物がテーマとなるケースもありますよ。

ライトニングトークのネタ・テーマ例

ライトニングトークのネタ・テーマ例

ライトニングトークのネタでよく取り上げられるのは、仕事やアイデア、課題、IT関係のトピックなどです。以下は、ライトニングトークネタの一例です。

  • 仕事で忘れがちだけど大切なこと

  • 最近取り組んだ最も興味深いプロジェクト

  • プログラミングを学ばない理由

  • 効率的に仕事をするためのテクニック

  • メンタリング

  • 自社が最高の職場である理由

  • 取り組んでみたいプロジェクト

など

参考:Lightning Talk Ideas · GitHub

ライトニングトークのメリットは身につく力が多いこと

初心者でも参加しやすいライトニングトークですが、発表者、聴衆それぞれにとってメリットがあります。

具体的に4つ紹介します。

メリット①プレゼン力が鍛えられる


メリット①プレゼン力が鍛えられる

大きなメリットとして、プレゼン力が鍛えられる点が挙げられます。

いきなり20分~30分ほどのプレゼンテーションを行うのはハードルが高く、初めての方には難しいかもしれません。

とはいえ仕事上でプレゼンテーションをする機会があり、プレゼン力を付けたいという方も多いはずです。

その点、ライトニングトークは初心者でも取り組みやすいうえ、プレゼンテーションに必要な力が身につきます。

経験を重ねていけばプレゼン力が鍛えられ、将来的には長いプレゼンテーションであってもこなす力が付くでしょう。

メリット②人前で話す力がつく


メリット②人前で話す力がつく

「人前で話すのは苦手」という方は、少なくありません。

大勢の聴衆がいると緊張してしまい、うまく話せないという方もいるはずです。

そんな方も3分~5分であれば、話すことができるのではないでしょうか。

そして人前で話す機会を増やしていけば、少しずつ緊張もほぐれてきますよね。

ライトニングトークをきっかけとして、人前で話す機会が増やせます。

メリット③人に伝える力が伸びる


メリット③人に伝える力が伸びる

自分が伝えたい内容を決めて短時間で相手に伝えるには、スキルが必要です。

要点をまとめて話さなければ、相手に内容が伝わる前に時間制限がきてしまうでしょう。

ライトニングトークを通して人に伝える力を伸ばすことで、スキルアップにもつながります。

またライトニングトークの準備をするなかで、多くの情報を集めなければなりません。

その情報をまとめていくうちに、自分の意見が固まり、理解も深まっていきますよ。

メリット④メンバー間の理解が深まる


メリット④メンバー間の理解が深まる

ライトニングトークは発表者にとってのメリットだけでなく、聴衆にとってもメリットがあります。

まず発表時間が短いため、集中して聞くことができるでしょう。

長時間のプレゼンテーションを聞くのは聴衆にとってもハードルが高いですが、ライトニングトークであれば気軽に参加できます。

そして面白い発表内容があれば発表者に声をかけに行き、そこから交流が生まれることも珍しくありません。

また「あの人はこういうことに興味があるんだ」など、参加メンバー間で相互理解が深まるのも大きなメリットといえます。

発表者・聴衆ともに参加のハードルが低く、それゆえ交流も生まれやすいのです。

ライトニングトークの資料を作るコツ

ライトニングトークの資料を作るコツ

ライトニングトークの資料を作る際は、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

ここではスライドを含め、資料を作る際のコツを3つご紹介します。

1. 伝えたいメッセージ明確にする


まずは「自分が伝えたいことは何か」「トークのメッセージは何か」という点を明確にしてください。観客が覚えられるキーポイントは1、2個です。伝えたいキーポイントを最大2個までにまとめてニュアンスなどは全てカットしましょう。

できること:

  • 発表者の自己紹介は1分以内におさめ、本題に時間を割く

  • 発表者の立ち位置を決めておく

(専門家として話すのか、あるいは初心者として話すのかなど、立場が変われば話す内容も変わります。)

  • グラフを見せる際は、説明を加える(グラフを見せるだけでは理解できません!)

参考:Tips for Lightning Talks

2. PREP法を使う


PREP法とは、文章を作成する際に「結論(Point)・理由(Reason)・具体例(Example)・結論」の順で書く手法です。

簡潔にわかりやすい文章を作ることができるので、主にビジネスシーンでよく使われています。

冒頭で結論を述べることで、発表の目的をはっきり伝えることができます。

聴衆の理解を深めるとともに、興味を引くこともできるでしょう。そのうえで時間が余った時のために、追加で話す内容も考えておくと安心です。

参考:【例文つき】PREP法とは?説得力を与える話し方の練習方法を解説

3. 見やすいスライド作りを意識する


スライドも発表に使う重要なツールの一つです。

ただ、スライドの内容と話す内容が同じであれば、話をする意味がありません。スライドは話す内容の補助ツールとして、うまく活用してください。

見やすいスライドを作るには、以下の点を意識するとよいでしょう。

  • 1枚あたりの文字数を増やしすぎない(1枚につき1分が目安)

  • 文字の配置に気を配る

  • 色を使いすぎない

  • 誤字脱字のチェックを行う

あるいはフラッシュプレゼンテーションを行うのも効果的です。

これはスライド1枚ごとの情報量を減らし、テンポよくスライドを切り替えていく手法を指します。

ライトニングトークに慣れてきて、テンポを大事にしたい方にはおすすめです。

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ライトニングトークの話し方のコツ

ライトニングトークの話し方のコツ

ライトニングトークにおいては、話し方も大切です。よい資料ができても、話し方によっては聴衆にうまく伝わらなかったり、聴衆の興味を引けなかったりするでしょう。ぜ4つのコツを意識してみてください。

コツ1. 時間配分に注意する


先に述べたとおり、発表者の自己紹介にかける時間は1分程度が目安です。

事前に時間配分を考えておけば、「具体例を詳しく説明しすぎて時間がなくなった」「短くまとめようとしすぎて時間が余った」という事態も避けられます。

そして緊張すると早口になる方も多いですが、聴衆が聞き取りやすいスピードで話すように心がけましょう。

また「えー」「あのー」といった口癖があると、聴衆が気をとられてしまうので、なるべく出さないようにしてください。

コツ2. 話しながら聴衆を見る


つい手元の資料やスライドに目がいってしまうかもしれませんが、できるだけ聴衆に目を向けながら話すことも重要なポイントです。

この時笑顔があると、さらに好印象です。

一方的に話をするのではなく、「聴衆とコミュニケーションをとる」という意識で臨むとよいでしょう。

コツ3. わかりやすい言葉を選ぶ


ライトニングトークの聞き手は、テーマについてどのぐらいの知識があるでしょうか?

トークの目的は、聞き手にメッセージを短い時間で伝えることであり、難しい専門用語を教えることではありません。

できるだけわかりやすい言葉を選ぶことで、どんなレベルの聞き手にも理解してもらえるライトニングトークができます。

コツ4. リハーサルをする


準備が整ったら、必ずリハーサルをしてください。

リハーサルの際は本番同様に時間を計り、時間配分や話すスピードも調整しましょう。

リハーサルは一度行えばよいというものではありません。

何度もリハーサルを重ねることで、本番も自信を持って臨めるはずです。資料を見ずに話すことができるようになれば、聴衆を見ながら話すこともできますね。

参考:プレゼンを成功させる話し方コツ10選!話し方に自信がない人必見!

ライトニングトークは準備すれば誰でもできる

ライトニングトークは準備すれば誰でもできる

以上、ライトニングトークのメリットと、成功させるためのコツについてご紹介いたしました。

コミュニケーションや人前で話すことを苦手に感じるエンジニアの方も多いと思いますが、ライトニングトークはアドリブに頼らず、準備と戦略をしっかりすればうまくいきます!

特に、伝えたいメッセージが明確であれば、原稿を覚えることができなくてもトークを聞いた後に「なんについての発表だったのか?」という事態は確実に回避することができます。

本記事でご紹介したライトニングトークのコツを押さえたり、実際に開催されてるエンジニア勉強会やカンファレンスのライトニングトークで他の人を参考にするなどして、しっかりと準備をしましょう!

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