(※この記事は、2023年8月9日に更新されました。)
メールマガジン、略してメルマガは手軽に始められるマーケティングツールです。
なんといっても低コストで始めることができ、作り方も簡単なので、初心者でも商品やサービスのアピールに活用しやすい点が魅力でしょう。
「メルマガを配信したいけど作り方がわからない...」
「効果的なメルマガの作り方が知りたい!」
という方に向けて、本記事ではメルマガの作り方の基本とコツをやさしく解説します。
今日から始められるような内容ですので、ぜひ最後まで読んで早速メルマガを配信してみましょう!
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目次
メルマガとは?
メルマガ(メールマガジン)とは、電子メールを利用して定期的に配信される情報やコンテンツのことを指します。
一般的には、ウェブサイトやブログなどにメルマガの購読フォームを設置し、興味を持った人が自ら登録し、購読者は、定期的に興味のあるサービスや製品、トピックに関する情報を受け取ることができます。
一方でメルマガは、単なるお役立ち情報の提供として活用されるのではなく、マーケティングやプロモーションのために利用されることがより一般的です。
中でも企業は、新商品の情報やセールのお知らせなどをメルマガで配信し告知することで顧客との関係を築いたり、売上を促進することができます。
メルマガは、このように顧客と繋がるための便利なチャンネルではありますが、購読者のプライバシーを尊重し「配信停止」ボタンを設置したり、スパムのような内容を記載しないようにしたり、許可を得た購読者のみにメルマガを配信する必要があります。
メルマガの作り方・配信(基本的な流れ編)
メルマガを作る前に重要なことがあります。
それは、「メルマガの目的」をはっきりさせておくことです。
どのような内容を伝えたくてメルマガを作りたいのか、どんなことを達成したいのか、目的によってコンテンツや配信頻度などが決まってきます。
メルマガは大きく分けると、以下のような目的で始める企業が多いと言われています。
・顧客との関係向上 :役立つ情報を届けることで顧客満足度を向上
・新規顧客獲得 :Webサイトへの送客や店舗などへの集客を強化
・購買促進 :購入意欲を促進し購買数をアップ
以下の3つの手順でメルマガの目的を明確にしましょう。
1. ターゲットを決める
まずは配信するターゲットを決めます。
ターゲット設定、またはペルソナ設定とも呼びますが、以下のような情報をイメージします:
・「年代」
・「性別」
・「職業」
・「住んでいる地域」
など、できるだけ具体的にターゲットユーザーを設定します。
どのような人物であるか、どのような生活をしているかがイメージできるレベルまで書き出していきましょう。
例は、「他業種からIT業種へ転向したい男性ユーザー、20代、首都圏居住」のような形です。
また、メルマガ配信の目的によっては「購入歴」や「問い合わせ内容」なども設定を考えることがあります。
ちょっと面倒なようですが、ターゲット設定を行なっておくとユーザーの興味や関心を引く、
いわゆる「ユーザーに刺さる」コンテンツを作ることができます。
2. コンセプトを決める
ターゲットの設定と同時に行ないたいのが、メルマガのコンセプトの設定です。
先ほどのターゲットに対して、
たとえば「IT業種未経験者でも習得可能!これからの時代に役立つプログラミング言語とは」というような内容がコンセプトです。
ターゲットが「これは自分に必要な情報だ」と感じたり、「これを読んで行動に移したい」と思わせるようなコンセプトを考えましょう。
3. 形式を決める
メルマガ配信には大きく分けて以下の2種の形式があります:
・テキスト形式
・HTML形式
テキスト形式は、HTMLの知識が無くても気軽に始められたり、メール自体の容量が減らせるというメリットがあります。
その一方で、装飾が限られるので読みにくいなどのデメリットがあります。
HTML形式は、Webサイトを作る時に主に用いられる「HTML」という言語を使って書くため、見栄えが良く興味を引きやすいメルマガが作れます。
開封率やクリック率の計測もできるため、効果が検証しやすい点もメリットです。
デメリットとしては、HTMLの知識が必要なことが挙げられます。
とはいえ、最近は優秀なツールがたくさん出てきているので、HTMLの知識はそこまで無くても十分デザイン性の高いHTMLが作成できます。
効果検証などを継続的に行っていくことも成功のためのカギとなりますので、最初からHTML形式を選ぶのがおすすめです。
4. メルマガ配信の方法を決める
メルマガを配信する方法は主に2つあります。
1つ目は普通のメールソフトを使いBCC機能を使い一斉送信をすることです。
2つ目はメルマガやメールマーケティング向けのメールの大量送信に強いメール配信システムを利用することです。
どちらの方法でメルマガを配信するかは、メルマガを配信する量や頻度、メールマーケティングにかける予算などによって決めることができます。
一度に大量のメルマガを配信したい場合は、メール配信システムの利用をおすすめします。
5. テスト配信をしよう
メルマガの件名や文章、画像、デザインなどが決まったらまずはABテスト配信を行いましょう。
ABテストを行い読者の反応を見ることで、どちらのパターンがより効果的かを測定しメルマガの内容を最適化することができます。
また、HTMLメールの場合は、PCやスマホのどちらで開いても画像などが正しく表示されているかを確認しておきましょう。
6. 継続的に配信しよう
メルマガ配信を継続的に行うことは難しいです。
しかし、継続的にメルマガを配信することで、リードとのコミュニケーションを維持し信頼関係を構築したり、ブランドの認知度向上を図り、情報提供をすることでリードを育成することができます。
メルマガにはメリットがたくさんあるため、日頃からメルマガ用のネタを集めておいたり、メール配信システムのテンプレートを利用、効果的にメールを配信することができる一斉送信のツールなど使うことでメルマガ配信にかかる時間を短縮することができるでしょう。
メルマガは、一度送っただけはこのような結果をすぐに得ることは難しいでしょう。
メルマガの配信に使えるメール配信システムとは?
メール配信システムとは、メールを大量送信や一斉送信することができるシステムです。
ではなぜ普段使っているメールソフトではダメなのでしょうか?
1. 大規模なメルマガ配信が可能
一般的なメールソフトで大量のメルマガ配信を一気に行った場合、多くのメールが迷惑メールに分類されてしまいます。
つまり、メールの到達率が低くなってしまいます。
しかし、メール配信システムを使うことで迷惑メールやスパムに分類されにくくすることができます。
2. メールリストの管理が簡単
メール配信システムであれば、メールリスト管理機能がついているため顧客の情報を簡単に管理することができます。
顧客の情報とメールアドレスを一緒に管理することで、ターゲティングメールなどを送ることもできます。
3. メールのデザインやテンプレート
メール配信システムによっては、メルマガ作成を手伝ってくれるテンプレートやデザインなどが利用できます。
HTMLメールのようなデザイン性のあるメルマガを簡単に配信したい方におすすめです。
4. メルマガの開封率を測定
メルマガの開封率やクリック数などを測定するためにUTMリンクなどを使うことも可能ですが、メール配信システムを使うことによって開封率などの効果を自動的に測定してくれます。
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メルマガの作るなら知っておくべき【特定電子メール法】
まず初めに、必ず押さえておかなければならないのが法律への対応です。
2002年に施行された特定電子メール法(迷惑メール防止法)により、メルマガには必ず以下を表示することが法律で定められています。
・メール本文に、送信者などの氏名又は名称
・メール本文に、受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレス又はURL
・受信拒否の通知先の直前又は直後に、受信拒否の通知ができる旨
・任意の場所に、送信者などの住所
・任意の場所に、苦情・問合せなどを受け付けることができる電話番号、電子メールアドレス又はURL
法律違反に対しては罰則もありますので、必ず表示をするようにしてください。
これらの内容はきちんと表示した上で、次項から解説するコツを上手に盛り込み、魅力的なコンテンツを作成していきましょう。
今すぐ実践できる!効果的なメルマガ作り方
ターゲット、コンセプト、形式が定まったら、いよいよコンテンツを作成していきます。
1. 件名
2. 差出人
3. ヘッダー
4. リード文
5. 本文
6. フッター
の順番でメルマガの作り方をセクションごとのコツと一緒にわかりやすく解説していきます。
1. 件名
メルマガの件名は、ターゲットがこのメールを開封してくれるかどうかを左右する、もっとも重要なポイントです。
件名が上手くターゲットの興味を引けないと、そもそも読んでもらえません。
Benchmark Japanによる「日本のメールマガジン購読状況調査 2022年度版」によると、
メルマガを開くかどうかの判断に最も影響するのは「件名」でした。
調査参加者のうち50.8%もの人が選んでいる所からも、「件名」の重要性が分かります。
本文を読みたいと思ってもらえるには「4Uの原則」と呼ばれるメソッドを活用し、件名に緊急性、有益性、独自性、具体性を盛り込むと良いと言われています。
具体的な例を見てみましょう。
Urgency:緊急性 例)「あと2時間だけ」「残り3日」など
Usefulness:有益性 例)「役立つ情報を配信中」「無料プレゼント」など
Unique:独自性 例)「日本初出店」「購読者だけの限定」など
Ultra Specific:具体性 例)「70%OFF」「1,000円クーポン」など
これらの文言は使い過ぎるとかえってユーザーが離れてしまうため、ほどほどに使用するのが肝心です。
また、件名はあまり長すぎると先の方までは読まれないため、15文字から30文字程度を目安としましょう。
より伝えたい言葉やインパクトのある言葉を件名の初めの方に持ってくるようにすると、開封率が上がります。
2. 差出人
差出人にはユーザーが良く知っているサービス名、商品名や企業名を入れましょう。
まったく覚えのない名前のメールアドレスからメルマガが配信されても、通常は迷惑メール扱いをされてしまいます。
迷惑メール扱いをされなくても、メールを開封してもらう率は低くなってしまうでしょう。
可能であれば企業名・サービス名・商品名などと個人名を組み合わせると、安心感が増して距離が縮まります。
3. ヘッダー
ヘッダーとは、メールの一番上に表示される部分のことです。
HTML形式では企業名やショップ名の入ったロゴを表示することが多いですが、メルマガの配信元が分かるようであれば画像でなくても構いません。
「件名」の項でお伝えした4Uの原則に沿った文言を入れておくと、さらに印象付けることができます。
4. リード文
メルマガのコンテンツの一番最初には、リード文と呼ばれるあいさつが入ります。
最初に興味を持ってもらい、かつユーザーの共感を呼べるような内容にすると、本文までスムーズに導入ができます。
配信担当者に親近感を持ちやすい内容を持ってくると、途中から離脱されてしまうのを防ぎやすいです。
可能な範囲で構いませんので、身の回りのことや配信担当者としての感想なども加えてみると良いでしょう。
5. 本文
本文は、冒頭に一番伝えたいメッセージを持ってくるのがコツです。
相手に伝えたい内容や、何に役立つかという要点などを、1スクロール程度に簡潔にまとめます。
大体100字前後を目安にすると分かりやすいです。
そのほか、宣伝部分を多くしすぎないこと、1本のメルマガにたくさんのコンテンツを詰め込み過ぎないこと、まとめや段落などを使って見やすくすることもコツとして挙げられます。
とにかく見た目にすっきりしていること、内容がまとまっていて読みやすいことを重視しましょう。
6. フッター
フッターとは、メルマガの末尾に表示される箇所です。
配信停止(「オプトアウト」とも言います)をするための導線は、ここに設置されることが多いです。
メルマガ配信の解除方法や送信者の情報、問い合わせ窓口などを漏れなく記載します。
そのほか、FAQページやSNSアカウントへのリンクなど、メルマガで毎回共通となるようなリンクも設置しておくと便利です。
メルマガ配信で終わらせない!効果検証まで
次に、メルマガの効果検証について計測すべき数値をご紹介いたします。
1. メルマガの開封率
メルマガ配信の目的は、配信することではなく「送信した相手にメルマガを読んでもらうこと」ですよね。
そのため配信をしても、開封されなければ意味がありません。メルマガを配信する前に、どのように開封率を測定するかを決めておきましょう。
開封率は、
メルマガの開封件数÷メルマガの送信件数×100
で算出します。
ちなみに、BENCHMARKによると2022年日本の平均メルマガ開封率は、37.42%でした。
これは、産業によって大体20~37%の間でばらつきがあることを覚えておいてください。
もしメルマガの開封率が平均をかなり下回った場合、メルマガのコンテンツや件名に改善の余地があるということですので、もう一度見直してみましょう。
2. エンゲージメント
メルマガの形式によって異なりますが、メールが開封された後に購読者がメルマガ内のリンクをクリックしたかどうかを計測したクリック率でエンゲージメントを見ることができます。
HTMLの場合は、挿入した画像が読み込まれたかどうかや、メルマガ内のutmリンクがクリックされたかどうかなどで測定することができます。
そうでない場合は、Google アナリティックスのキャンペーンを使用して測定することができます。
3. コンバージョン率
次に、メルマガの特定の目的(製品の購入、会員登録、資料のダウンロード)などをおこなったメルマガの受信者の割合を示す指標です。
コンバージョン率は、実際の目標を達成するまでのプロセスが効果的かどうか、正しいターゲットにメルマガを配信できているかどうかなど示しています。
メルマガのパフォーマンスが悪い場合の原因
ここでは、メルマガのパフォーマンスが悪い場合に考えられる原因を紹介します。
1. ターゲットが適切でない
メルマガのパフォーマンスが悪い場合、最初に決めたターゲットが適切でない場合があります。
ターゲットが適切でない場合、メルマガで提供している情報は受信者にとって興味のないものである可能性があります。
ターゲットオーディエンスをもう一度見直して、読者のニーズや関心に合った内容のメルマガ配信をしましょう。
2. 配信の時間帯
次に、配信の時間帯がターゲットの行動パターンや時間帯に合っていない可能性があります。
メルマガがターゲットの目に止まりやすい、開封されやすい時間帯を見つけるために、時間帯のABテストを行いましょう。
最適なタイミングでメルマガを配信することで開封率を改善させることができます。
3. メールの到達率が低い
次に、メルマガの到達率が低下している場合があります。到達率とは、メールサーバに届く件数 / 送信したメールの件数です。
メールの到達率が低い原因として、IPレピュテーションの低下やメールがフィルターに引っかかっている可能性があります。
この問題を解決するには、メールの配信システムを利用したり、メルマガがスパムとして報告されないように内容を改善するなどがおすすめです。
イベントやセミナーの参加者への一斉送信メールなら
イベントやセミナー、ワークショップなどの参加者への一斉送信メールを送るならDoorkeeper。
Doorkeeperは、コミュニティベースのイベント運営・管理ツールです。
コミュニティを開設し、イベントを開催すると、イベントの参加者やコミュニティメンバーへ次のイベントやセミナーのお知らせや参加お礼のメールなどを一斉送信することができます。
さらに、参加申込後のリマインダーメールなども自動送信することができます。
イベントの開催を通してコミュニティの育成、リードの獲得を目指す方におすすめのツールです。
コミュニティ開設と最初のイベント開催は無料ですので、気軽にお試しください。
メルマガの作り方の基本を押さえてメルマガ配信を効果的に
メールマガジン、略してメルマガは低コストで始められるマーケティングツールです。
効果的な配信を行うためには、コツを踏まえた上でメルマガを作成する必要があります。
メルマガ配信の目的を明確にして戦略を立て、読者の興味を引くようなコンテンツを作成していけば、十分な効果が期待できます。
本記事でご紹介した内容を手掛かりに、「どうすれば自分の意図する効果が得られるか?」というのを考えてみてくださいね。
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