Doorkeeper

規模が大きいコミュニティが成功とは言えない。Doorkeeperで熱いメンバーを集めよう。

SECOND HARVEST JAPAN
CEO チャールズ E. マクジルトンさんさん
セカンドハーベスト・ジャパンの主催者

セカンドハーベスト・ジャパンは、2000年にフードバンク活動を開始。そして2002年に法人化して以降、NPO団体としてもコミュニティとしても、年々成長を続けています。初めは小さくゆっくりとしたスタートでしたが、時間をかけてその分野における影響力を獲得し、徐々に大きくなっていったと創業者でありCEOも務めるチャールズさんは言います。どのようにしてその成長が起こっていったのか、その理由と背景を伺いました。

"2002年にDoorkeeperを使っていたら、もっと早く成長できていたはず"

「当初、フードバンクに関するミーティングを毎週、ある教会で実施していました。でも、誰も来ないことがよくあったんです。」チャールズさんは、フードバンク活動を始めて間もなくの頃を振り返って言います。彼が何に取り組んでいるのかを知る人は、ほとんどいなかったそうです。「Doorkeeperのように大きなプラットフォームがあれば、とても助かったでしょうね。」新しいコミュニティとして、同じような意識を持った人を集めることは難しく、どんな主催者でも経験することですが、セカンドハーベスト・ジャパンコミュニティも例外ではありませんでした。

「Doorkeeperは、ユーザーにイベント情報を配信してくれますし、バイリンガル機能もあります。イベントページにはグーグルマップも表示できるし、人と人をつなぐためのサポートが充実しています。」Doorkeeperでは、公開されたイベントはジャンル別・開催日別のイベントリストに掲載され、そのイベントに興味のありそうなユーザーにおすすめイベント情報を配信しています。また、管理画面ではイベントに来る人を一目で確認でき、開催前には必要に応じて申込者にイベントの詳細を連絡することもできます。また、色々な国の人が参加するイベントの場合、表示言語をどうするかを決めたり、イベント終了後には、参加してくれた人に次のイベントの案内を送ることもできます。「これらは主催者の役に立つDoorkeeperの主力機能です。」とチャールズさんは言います。また、イベント運営やDoorkeeperの操作などについて質問した場合などの迅速な対応も、Doorkeeperを使い続けている大きな理由だそうです。

個人的なつながりが最重要

「定期的に開催するイベントを少数で開催することに注力してみては?」個人的な意見だけれど、と前置きしながらチャールズさんはご自身のやり方と考え方を教えてくれました。「参加者数は最大15人から20人までに設定して、その場にいる人とじっくりと会話ができたり、つながりを作っていけるようなイベントにしたほうがいい。」イベントに参加してくれた人と個人的なつながりを築くことは、コミュニティとして成長する上で最も大切なこと。なぜなら、そういう人たちが主催者やコミュニティのサポーターとなり、ファンとなり、スタッフやボランティアになっていってくれるから。だから、自分自身のビジョンや考えを共有してくれて、自分がやろうとしていることに強く共鳴してくれて、そしてそこに自分なりの何かをプラスしようとしてくれる、そんな人達を探す努力をすることが、長い目で見るとコミュニティの成長につながるのです。「そして、そういう人達に、さらに他の人達とのつながりを築いていってもらうことが大切です。だって、自分一人では全員とつながっていくことは不可能ですから。」

チャールズさんと彼のスタッフが最初にミーティングを開催し始めた時は、ただ楽しむこと、そして自分たちがおもしろいと感じたことをすることにフォーカスし、それに追随してくれる人が現れるのを待っていたといいます。その結果、2002年に法人化した時、彼らに食品を寄付してくれる企業は3社だけだったのが、2007年には15社になり、11年経った現在では1,500社にまで増えました。しかも、そのような企業に対して食品の寄付をお願いするような営業は一切せずに、人と人のつながりだけでこの数字を達成してきたというのですから、驚きです。「スタートはとてもゆっくりでした。とても一晩で実現できることではありません。でも、きちんとコミュニティができていって、人とのつながりや信頼を勝ち取っていけば、倍々ゲームのようにスピードアップしていくのです。」

効果的にターゲットにリーチする方法

セカンドハーベスト・コミュニティは、毎月実施されるフードバンク説明会と年1回開催のフードバンクシンポジウムという、2種類のイベントをDoorkeeperで運営管理しています。昨年初めて、シンポジウムの参加費を有料にし、3000円に設定しました。これは、「学生は私たちがリーチしたいターゲットではありません。企業が私たちのターゲットです。」という理由から、学生が参加できにくくするためでした。今年は、参加費を徴収しない代わりに「企業」「政府」「NPO」「その他」という4種類のチケットを作成し、彼らがターゲットする人たちで席が埋まるように工夫したそうです。学生を含む一般の人が「その他」のチケットでイベントに申し込んだ場合、自動的にキャンセル待ちになります。これも、「主力なステークホルダーが優先的に席を確保できるようにしたいからです。学生は我々の主なステークホルダーではありませんから。」この工夫により、チャールズさんたちは自分たちと共通の関心や理解を持つ人たちを確実に獲得しながら、誤ったカテゴリーでイベントに申し込んだ人がいないかを常時チェックもすることができるのです。

「毎月1回説明会を開催するのは、個人的な問い合わせが非常に多く、それに対応する時間を節約するためなんです。問い合わせの内容は、インタビューをしたいとか、話を聞きたいとか、フードバンクについて詳しく知りたいとか、そういったことです。」それぞれの人に個別に話をするよりも、定期的に説明会を開催することで、そういった質問や要望に応えることにしたそうです。「最初は無料で実施していたんですが、キャンセルする人が多かったり、せっかく来ているのに質問しない人がいたり。なんだか残念な場になることが多かったですね。」そこで、説明会の参加費を1,000円に設定したところ「会場内がまったく違う雰囲気になった」そうです。お金を払ってきてくれているんだから、と思うと「今までとは違うレベルの情報やサービスを提供しよう」とチャールズさん自身のモチベーションも上がり、また、「この機会を最大限使って何かを得て帰ろう」といった熱意も参加者から伝わるようになったそうです。

それぞれのイベントに合う決済方法を見つける

無料だったイベントを有料にした時、「どんな決済方法があるのかをユーザーに知らせたり、決済手順をわかりやすく伝えたりしないといけませんが、そういう点でもDoorkeeperにはすごく助けられました。」とチャールズさんは言います。初めは前払いイベントにしてみたそうですが、実際にやってみると、前払いよりも会場払いのほうが管理しやすいと感じたそうです。会場払いでイベントを開催すると、申し込みをしたのに来ない、というケースが起こりがちで、主催者の頭を悩ませることが多いのも事実。しかしセカンドハーベスト・ジャパンの説明会への申込者は、チャールズさんが予想していたよりもその確率が低いことがわかったそうで、「前払いをしていなくても、参加できなくなったらちゃんと知らせてくれる人がとても多いんです。」逆に、前払いの場合は決済方法は何か、キャンセルの場合はどうやって返金するか、などかえって業務量が増えてしまい、1000円の参加費に対して余分な時間が費やされると感じたそう。その点、会場払いだと当日その場で1000円を受け取るだけ。単純で、無駄な時間の浪費もないことから、説明会には最も合理的な決済方法だという結論になったそうです。

一方、シンポジウムではすべて前払い。「200人以上も参加するイベントの会場でお金を扱いたくないですから。」また、もし参加できなくなった人がいても、「この規模のイベントを開催するのに必要な諸経費をまかなうお金が必要なので。」というのがその理由。 ベストな集金方法は、イベント参加者の人数によりけり。最大15人から20人のイベントで、特に経費などが必要ない会場での開催の場合、会場払いを検討するのもよいかもしれません。

認知度の高さが行動につながるわけではない

セカンドハーベスト・ジャパンコミュニティには、Doorkeeperで600人を超えるメンバーが登録されています。でもこの数字は「僕たちのイベントに参加するためにDoorkeeperを使った人の単なる合計数です。この人たち全員が必ずしも僕たちのコミュニティとは言えません。」とチャールズさんは言います。メンバー数が多ければいい!という主催者ももちろん存在します。でもチャールズさんは数字が大きいからといって、それで目的を達成できるとは思っていないそうです。ほとんどの人が何もしない大きなコミュニティよりも、少数だけれど熱心なメンバーばかりが揃ったコミュニティにしたいと、チャールズさんは言います。 「もっと認知度がないと!とか、コミュニティのメンバー数が認知度の高さに比例するかのように誤解をしている人が多い。だけど必ずしもそうじゃないと思うんです。」と言って、おもしろい例え話をしてくれました。「僕、野球が何かを知っています。別に野球が大嫌い!というわけでもありません。でも、日本で野球の試合を見に行くか?って聞かれたら、行かないって答えます。」

つまり、知っているからといって必ずしもそれが行動につながるわけではないということ。認知度はリソースの獲得にはつながらないということです。これが、チャールズさんの意味することだとすると、なぜセカンドハーベスト・ジャパンでは定期的にイベントを開催しているのでしょうか?「それは、コミュニティのエンゲージメント(関わり)とビジビリティ(可視化)のため」だそうです。また、「主催者として、数を求めているわけではない。多くの人を求めているのではない。求めているのは、熱心な人が集まる数グループなんです。これらが、コミュニティを成長させるために重要なことだと考えていますから。」

Doorkeeperでは、申し込み機能、メンバー管理、出欠管理などイベントを主催するために役立つ機能を豊富に提供しています。

Doorkeeperでコミュニティやイベントを運営すれば、参加者の管理や受付、支払いの管理などがぐっと簡単になり、これまで手間や時間がかかっていた作業をスムーズに実行できます。よりよいイベントの運営のため、Doorkeeperを使ってみませんか?