Doorkeeper
主催者ストーリー

過疎化したコミュニティのReboot作戦。MT東京を発足し自走するために必要だったこと。

ヤフー株式会社
テクノロジーグループシステム統括本部 山田 寛さん
MT東京の主催者

「MTを盛り上げてくれない?」の一言で始まった再生劇

「MTのコミュニティを盛り上げて。」と、当時の上司から相談されたという山田さん。すぐに当時のMTコミュニティのイベントであった「MTカフェ」に参加したそうですが、その様子はというと「大きな会場で若干名の一般参加者。他の大半が関係者というありさまだった」そうです。2014年2月当時、山田さんにはコミュニティ運営の経験もノウハウもなかったそうですが、その新鮮な視点がよかったのか、MTカフェが抱えていた多くの問題点に気付いたそうです。その問題点とは、、、

  • 自分たちが満足するイベントしかやっていなかった。
  • 懇親会では内輪で盛り上がっているだけ。
  • MTのベンダーがイベントに参加していて、存在感が大きかった。
  • 運営スタッフに20代や学生、いわゆる若年層がいない。

こんな状況を目にした山田さんは「とりあえず3ヶ月だけ、自分に運営させてくれって言いました。」

そこからコミュニティ再生のための改革が始まります。「まずスタッフも参加者も新しい人を呼ばないとコミュニティは盛り上がらない。新しいDNAを入れて”変化”を加えないと同じ結果になり、時間だけが経過して、コミュニティは滅びてしまう。」という考えのもと、スタッフに若いメンバーを加えていったそうです。そして、イベントに新規の人や女性が来やすいよう、認知度の向上と初心者を対象にしたケーススタディをとにかくやっていく、という方向性を決め、2014年4月に新生MT東京として第1回目のイベントを開催。この最初のイベントに、なんと80人の参加者が集まりました。

なぜMT東京のイベントに人が来るようになったのか

MTカフェでは、主催する側が方針を決めてイベントを実施していましたが、レベルの高い内容ばかりで、初心者には参加しにくくなっていました。そこで、新しい参加者が増えるように「MTとは何かを知ってもらう」ことにフォーカスし、「こんな会社もMTを使っていますよ」という事例を紹介するイベントを数多く実施。その他にも、参加型のハンズオン形式のイベント、WordPressなど他のCMSや言語コミュニティとのコラボイベントも計画しました。 また、MTカフェ時代には、TwitterやFacebookなどのコミュニティ公式アカウントもなく、コミュニティの存在自体が周知されていなかったことから、より多くの人に知ってもらえるようSNSページを開設。Doorkeeperもこの時に使い始めたそうです。

当時は「人を集めることだけ、どうしたら参加者が増えるかだけを考えてやった」という山田さんは、他のIT業界で働く友人知人にも声をかけるなど「個人的なつながりもかなり使って、告知や集客に協力してもらった。」と、周囲への協力も積極的に呼びかけたそうです。また、ケーススタディのセッションには有名企業の人をスピーカーに招き、その人達にもイベントの告知に協力してもらったそうですが、個人的なつながりや登壇者による告知はかなり効果的だったと言います。また、MTのベンダーであるsix apartへは、「コミュニティとベンダーの間に一線を引く」という理由から、営業担当者のイベントへの出入りは制限しつつ、six apartが配信するダイレクト・メールではイベントの案内を入れてもらったり、ウェブ制作の案件で困っている人をTwitterで検索して公式アカウントから「こんなイベントをやりますが、よかったら来ませんか?」という案内もしてみたり。あらゆる手を使ってコミュニティの周知と集客を試みた結果、2回目以降のイベントでも順調に参加者が増え続けていきました。

今でこそ、MTのコミュニティは全国に広がっていますが、山田さんがコミュニティの改革を始めた時は、反発する人も多かったそうです。2014年11月にカンファレンスを開催すると宣言し、目標人数を300人と発表した山田さんに対して、他の運営陣は全員「無理だから、やめとけ。」それに対して山田さんは、「会場も手配します。責任もとります」と押し切りました。結果的にちょうど300人を集客し、カンファレンスは大成功。MTカフェ時代には想像できなかった盛況な会場では男泣きするスタッフもいたとか。「やろうと思ったら、やりきる」という強い気持ちも、時にはコミュニティ運営に必要なのですね。

今の課題は「イベントの満足度を高める」こと

山田さんによる改革後、順調に成長を遂げてきたMT東京ですが、最近の課題は「イベントの参加人数を少なくすること」だと言います。参加者が増えれば増えるほど、色々な面で問題が起こりがちだったことから、現在は参加者を20~30人に絞り、一人一人の満足度が高いイベントを数多く開催するようにしているとか。大勢の人が参加していたイベントの規模を小さくすれば、参加できなかった人からクレームなどが心配ですが。。。実際には「特にクレームもなく円滑にシフトしたと思う」とのこと。その代わり、参加者には必ずアンケートを取り、「イベントに参加しやすい日時」のほか、「悪いことを何でも一つ書いてください」という項目を必ず加えるようにしたそうです。匿名アンケートにもかかわらず、特に否定的な回答がなかったことから、イベントの規模を小さくしたことで参加者の満足度も高まっていると感じられたそうです。

これからもコミュニティが続いていくために

2014年以降、「毎月何かやるっていうのがMT東京の目標のひとつ」だそうですが、その理由は「特にないんです。4年間、必ず毎月何かやってきたから、今は単なる意地ですね。すごく大変なんですけど、この勢いを続けていきたい。」という山田さん。これからもコミュニティが継続していくために、「MTをCMSの選択肢の一つとして考えてもらえるような認知度を獲得していきたい」と言います。それを実現するための工夫と努力は、毎月実施されているイベント内容にも反映されています。「実はMTに特化した内容にはしていないんです。他のCMSとイベントをやったり、CMSすら飛び越えてウェブという括りでやったり、マイクロソフトの人を呼んでプレゼン勉強会をしたり。」他にも、SEOの勉強会やスクラム勉強会、デザイン系イベントなど、様々な内容でイベントが開催されています。「どれもMTになんらかの関わりはあるけれど、MTに特化はしていない」内容にして、より幅広い層にイベントに参加してもらう。イベントに参加してもらえれば、結果的にMTの事を知ってもらえるという作戦、つまり「コラボレーション作戦ですね(笑)。」 競合CMSを大集合させて「表示速度対決」と銘打った座談会をやることもあるそうです。「参加者がおもしろいと感じるか」という視点を意識しつつ、「別に誰かの責任になるわけでもないし、生活に影響があるわけでもないので。失敗したらもうやらなきゃいいし、失敗から学べばいい」と、次々にアイディアを出してイベントを開催。もうすぐイベントの累計参加者数が2,000人に達するなど、改革後のMT東京は今でも進化し続けています。

「MTのファンを作る」という目的を常に掲げて、熱く改革を進めてきた山田さんですが、「そろそろ世代交代かな」とも言います。「20代の若いスタッフに自由にやってもらって、我々は見守る立場としてやっていきたいなと思っています。じゃないと、MTカフェみたいにまた過疎化してしまうので。」 今のもう一つの課題は、スキルやノウハウを引き継いでくれる後進を見つけること。MTカフェからMT東京、そしてまた次の世代が作る新しいMT東京がどう成長していくのか、楽しみですね!

Doorkeeperでは、申し込み機能、メンバー管理、出欠管理などイベントを主催するために役立つ機能を豊富に提供しています。

Doorkeeperでコミュニティやイベントを運営すれば、参加者の管理や受付、支払いの管理などがぐっと簡単になり、これまで手間や時間がかかっていた作業をスムーズに実行できます。よりよいイベントの運営のため、Doorkeeperを使ってみませんか?