Doorkeeper
主催者ストーリー

企業スポンサーとコミュニティの健全な関係を築く。Doorkeeper最大級コミュニティのJJUGが大事にしていること。

鈴木雄介さん
日本Javaユーザーグループの会長

2012年から日本Javaユーザーグループ(JJUG)の会長を務める鈴木さん。JJUGは、2018年現時点でメンバー数が7,000人を超えるDoorkeeperの中でも最大級の規模を誇るコミュニティ。200人規模のイベントを月に1回、「JJUG CCC」という1000人規模のイベントを毎年2回開催しています。

イベントやコミュニティの規模を考えると、鈴木さんがJJUGの運営にかけるエネルギーや時間も相当なのでは?と思いますが、意外にも「平均すると週に1~2時間程度」なんだとか。一体、どのようにしてJJUGをここまで成長させてきたのでしょうか。

JJUGの発足と変革

JJUGの発足は2007年。Javaが「おじさんくさい、古めかしい技術」として捉えられ、停滞していた時期に、コミュニティの力でJavaを再び盛り上げよう!と立ち上げられたそうです。当時はコミュニティがどうやって育っていくか、という方向性もわからず、参加者を増やすことに対しても積極的に取り組むことはなかったと言います。

そんな中、2012年に鈴木さんが会長に就任。「おじさんのもの」だったJavaを変えていくため、幹事メンバーの若返りも図り、「幹事たち自身がやりたいイベントをやる」という方向に舵を切りました。押し付けがましく技術のことを話すイベントではなく、「みんなが知りたいこと、おしゃれなやり方やプロダクトって何だろう」との考えに重きを置いて運営され始めると、次第に参加者が増え、若者や女性の参加者も増えていったとか。

その後、数千人単位でコミュニティメンバーは年々増加。Javaに関わるニュースが発信される際には、JJUGの力が必要とされるほどの影響力と発信力を備えたコミュニティにまで成長しました。それでも今なお、「今、何が話題か」というセンサーが効いた士気の高い幹部メンバーが揃い、常にコミュニティの改善と循環を大事にしていると言います。

コミュニティの成長に必要なお金の話

企業スポンサーとコミュニティの関係

数年でJJUGを急成長させた鈴木さんは、「お金を出してくれるファンやサポーターを見つけること」が、コミュニティを成長させるために最も大切なことだと言います。「コミュニティは無償のボランティアだからお金をかけないことが大事」と考えがちな日本のコミュニティと、海外のコミュニティの考え方には大きな隔たりがあると言います。

海外では、「コミュニティは企業が戦略的にビジネス活動の一環として扱うもの」という考え方が主流。だからこそ、企業に積極的に働きかけをして、自分たちのコミュニティの価値を理解してもらい、金銭面やコンテンツの提供でサポートしてもらう。企業側は良質なコミュニティのスポンサーになることで、会社のプロモーションにもなるし、優秀な人材を見つけて採用できるきっかけにもなる。両者がお金を通じてつながり、循環させることでお互いの可能性も広がることが大事だと鈴木さんは考えているそうです。

いつからスポンサーを探し始めるか

日本と海外でこれほど違いがあるのは、お金の話をしたくない日本人(特にエンジニア)が多いことが理由の一つ。コミュニティの規模が小さいうちから企業スポンサーを探すなんて!と思うかもしれませんが、特にコミュニティを大きくしたい人や、社会にムーブメントを起こす活動にしていきたいと考えている主催者にとっては、コミュニティを立ち上げて早い段階からスポンサーを募ることは、とても大事なことだそう。「自分のコミュニティや、やっていることの価値が企業活動として認められるかどうかを計るのに、お金をいくら集められるかというのは一つの指針になる」と鈴木さんは言います。またスポンサーも、「一社だけとか、いつも同じだとよくない」ので、鈴木さん自身は「どういうスポンサーをどういう意志を持って参加してもらうか」ということを重要に考え、働きかけているそうです。

継続、改善、循環の大切さ

「月に一回やるって決めたら、必ずやる」

もう一つ、コミュニティの成長には「継続すること」も、とても大事だという鈴木さんに、その理由を聞くと「今回行かなくても次があるっていう期待感があれば、人は安心してコミュニティに関われる。」からだと言います。毎月第2火曜日開催、などと決めれば、どんな状況でも必ず開催する。「今月は無理だけど、来月はスケジュール空けて参加できる」という安心がメンバーの定着につながります。

JJUG CCCはなぜ年2回開催か

JJUGの人気イベント「CCC」は毎年春と秋の年2回開催。年に2回開催することで、前回のイベントの問題点が新鮮なうちに次のイベントの準備を始めるため、運営側の「改善へのモチベーションも高い」と言います。1000人規模のイベントを年に2回開催するとなると、「年中イベントの準備をしておかないといけないから辛い」にもかかわらず、「CCC」は年2回の開催を続けています。「年に1回だと前回の反省点を忘れてしまうので、なかなか改善できない」「回数が多い方が改善がたくさんできる」という言葉に、「これからも改善し続ける」という思いを感じます。

新しいスピーカーを常に求め続ける

インタビュー中、鈴木さんが何度も口にした言葉は「循環」。企業とコミュニティ間のお金を通じた循環のほか、コミュニティの中でも「循環が大事」だと考えているそうです。スピーカーを増やすことはコミュニティを維持する一番の近道でもあると考えるJJUGでは、何度かイベントに参加した人が、初めて登壇して話す20分の枠を設けているとのこと。参加者からスピーカーへと立場を変える機会を提供することで、次にコミュニティの中心になっていく人を探しながら、コミュニティやイベントの内容を循環させる効果もあるそうです。

「Javaがなかったら、僕はこんなにコードをかけなかったし、こんなに広く物事を捉えることはできなかったと思う」。JJUGコミュニティの運営と継続は「Javaへの恩返し」だと言う鈴木さんは、他のコミュニティ主催者も「世の中の役に立つんだ!」というような高い意識と志を持つ人が増えてもいいのではないかと感じているそうです。特に企業スポンサーを早い段階から探す努力をする、という考え方は、これからの日本のコミュニティでも必要になってくるのではないかとDoorkeeperでも感じています。

「コミュニティは自分が楽しいのも大事だけれど、より良い世の中にするために、コミュニティってすごい意義があると思う」。JJUGのさらなる成長を、そして他の多くの主催者が次のステップに進むために、Doorkeeperも可能な限り応援していきたいと思います。

Doorkeeperでは、申し込み機能、メンバー管理、出欠管理などイベントを主催するために役立つ機能を豊富に提供しています。

Doorkeeperでコミュニティやイベントを運営すれば、参加者の管理や受付、支払いの管理などがぐっと簡単になり、これまで手間や時間がかかっていた作業をスムーズに実行できます。よりよいイベントの運営のため、Doorkeeperを使ってみませんか?