(※この記事は、2023年6月29日に更新されました。)
「イベントアンケートで何を聞くべきかわからない」
「アンケートの回答率も低いし、うまく活用できない」
こんな悩みを抱えている方はいるでしょうか。
イベントアンケートは貴重な情報収集の機会であり、うまく活かせばその後のイベントやビジネスの改善につなげられます。
一方でどのイベントでもアンケート形式が同じ、あるいは無目的にアンケートをとっている状態では、本来のメリットを得ることができません。
ここでは効果的な設問の作り方をはじめ、アンケートの例文や回答率を上げるコツを解説します。イベントアンケートに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
イベントアンケートの設問例と得られる情報4つ
イベントアンケートの大きなメリットは、
・イベントが成功したかどうかの判断情報
・改善すべき点
・参加者情報
などを知ることができることです。
設問によって得られる情報は変わるので、必要な情報に合った設問を準備しましょう。
1. 顧客情報からターゲット層が見える
顧客情報を得ることで、商品(サービス)に興味を持っているターゲット層がわかります。
・性別
・年代
・家族構成
・職業
・過去の購入歴やイベント参加歴
こうした情報を得ることで、想定していたターゲット層と実際の顧客層が合っているか確認できます。
ズレがあった場合はマーケティング活動を修正し、より効果を上げることができるでしょう。
2. 「イベントを知ったきっかけ」で認知経路がわかる
イベントごとに異なりますが、顧客によってさまざまな認知経路が考えられます。
・SNS(Twitter、Instagram、Facebookなど)
・ブログ
・企業ホームページ
・チラシ
・DM
・友人からの口コミ
認知経路がわかれば、どの告知媒体が効果的かがわかります。
そうすると「Instagramからの参加者が多いから、今後はInstagramの更新頻度を高めていく」などの対応ができるでしょう。
3. 「イベントの感想」でお客様の声をもらえる
顧客のコメントがあると商品の信頼性が高まるうえ、購入後のイメージができるため購入を悩んでいる方の後押しになります。
このようにお客様の声には販促効果があるので、ぜひアンケートで集めておきたいところです。
ただしコメントをホームページやチラシに載せる場合、事前に許可を取る必要があります。
名前や写真を使う場合は、個人情報にも十分留意してください。
4. イベント満足度や改善点から、客観的な評価が得られる
イベントの満足度やその理由を聞くことで、イベントに対する客観的な評価が得られます。
具体的な改善ポイントやイベントの成果がわかるので、次回以降のイベント運営に役立つのです。
ほかにも
・「どうしてイベントに申し込んだのか」
・「今後どんなイベントがあったら参加したいか」
といった設問で顧客のニーズを引き出すことや、
・「申し込み時に別のイベントと迷ったか」
という設問で競合の情報を得ることもできます。
企業の課題に合わせた設問設計が必要です。
答えやすいアンケートを設計する3つのポイント
アンケートを配布しても、空欄で返されては意味がありません。
回答者が答えやすいアンケートを設計をするために、3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 設問文は短く、わかりやすく
回答者にとっては設問文が長いと読みづらく、回答するのが面倒になってしまいます。
また、設問文の意図がわかりにくいと、想定と異なる回答が寄せられて意味がなくなることもあるでしょう。
そのため設問文は短く、わかりやすいものにしてください。たとえ聞きたい内容が多くても、1つの設問で聞く内容は1つにとどめることも大切です。
2. 選択式の設問を増やす
選択式の設問にも種類があるので、使い分けが重要です。
・単一選択型:選択肢から1つだけ選ぶ
・複数選択型:選択肢から複数選ぶ
・マトリクス:表形式の設問(下図参照)
引用:MMD研究所
記述式の設問では顧客の自由な意見が聞けるため、新たな発見も生まれやすいです。
一方で回答に手間がかかるので、記述式の設問が多いと満足な回答が得られないかもしれません。
そのためできるだけ選択式の設問を増やし、回答者の負担を減らしましょう。
また、特定の質問に答えたくない方のためにも答えたくない、特にない、その他のような選択肢を含めることを忘れないようにしましょう。
3. 設問数は15問前後がベスト
設問数が少なすぎるとアンケートを行う意味がありませんが、多すぎると回答者は疲れてしまうでしょう。
そのため設問数は15問前後、A4用紙1枚程度の文量を目安にしてください。
またアンケートの冒頭には「設問数:15問(5分程度)」のように、所要時間の目安を記して「回答しやすい」と思わせることもポイントです。
ただ所要時間が10分を超えると、回答者の心理的ハードルが高まるので注意してください。
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イベントアンケートテンプレート
それではイベントアンケートテンプレートをご紹介します。
最初にアンケート名を記し、設問数や所要時間まで記しておきましょう。
1. アンケート名
(例:〇〇に関するアンケート)
2. 冒頭文
(例:本日は〇〇にお越しくださり、誠にありがとうございました。)
3. 用途
(例:今後のサービス改善につなげるため、ぜひご意見・ご感想をお聞かせください。)
4. 全体像
(例:設問数15問 所要時間5分)
以下に設問例を挙げるので、アンケートの目的や知りたい情報に合わせて必要な設問を選んでください。
属性データ
あなたの性別を教えてください
あなたの年齢を教えてください
あなたの職業を教えてください
イベント体験に関するデータ
このイベントを知ったきっかけは何ですか
イベントの満足度を教えてください
そう感じた理由を教えてください
改善してほしい点があれば教えてください
イベントの感想・ご要望ありましたらご記入ください
個人情報
今後のイベントのご案内を受け取りたい方は、お名前とメールアドレスをご記入ください。
(DMやハガキなどの場合はご住所)
回答者が安心できるよう、個人情報の扱いや、提供いただいた情報の扱いについても記載しておきましょう。
イベントアンケートの回答率を上げる3つのコツ
最後にイベントアンケートの回答率を上げるコツを3点ご紹介します。
1. 序盤に重要な設問を載せる
設問には優先順位をつけ、重要なものはアンケートの最初に聞きましょう。
アンケートの後半は「集中力が切れた」「時間がなくなって省略した」などの理由から、手短に済まされる可能性が上がります。
ただし答えにくい設問が序盤にあると、回答者がやる気をなくしてしまうかもしれません。
設問の重要性と難易度を考慮して、設問順を組み替えてください。
2. アンケートの配布タイミングを変える
これまでイベント終了後にアンケートを配布していたのなら、配布タイミングを変えてみるのも効果があります。
たとえばイベント開始時にアンケートを配布しておけば、回答者の好きなタイミングで記入を進められるため、回答率が上がるでしょう。
アンケートをWebで実施するか、紙で実施するかもポイントです。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、イベントに合わせて選んでください。
3.イベント内に記入時間を設ける
イベント中にアンケートの記入時間を設けるのも一つの方法です。
休憩時間はトイレに行きたい方や、イベント終了後は早く帰りたい方にとって、イベント中にアンケートを記入する時間はほとんどありません。
そのためイベント中に記入時間を設ければ、多くの方から回答を得ることができます。
ぜひ試してみてください。
イベントアンケートを活用し参加者満足度を上げよう
ここまでイベントアンケートの例文や、回答率を上げるコツについて解説しました。
イベントアンケートで収集したデータは、今後のイベント体験の改善や参加者情報の分析をもとにターゲット層の見直しなどに活用することができます。
イベントの企画、準備、開催には多くのコストと労力がかかるので、費用対効果を高めるためにもイベントアンケートの実施をおすすめいたします!
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